採用マーケットの過熱
それほど景気が良いとは思えないですし、
これからは景気は悪化していく要素が満載な気はしますが、採用のマーケットは加熱したままです。
諸々の理由はあると思いますが、
敢えて景気的な目線を無視して、視点を変えて理由を考えてみると
1:新しいポジションの募集が多い。
新規事業や管理部門の強化など、これまでの社内メンバーだけでは対応出来ないポジションの募集が多く生まれている。
Webマーケティング、EC、システム、デザイン、採用、広報など。専任の会社に任せるだけでなく、今では各企業で社内ポジション募集がある。
2:採用した人が長く続かない。
これ多いですよね。入ってすぐ辞める人は仕方がないとしても、
入社数年やリーダー、課長、部長クラスでも以前よりも流動性が高くなっています。フリーランスも増えて働き手の選択肢が多い。
募集人数が埋まらないので、必然的に採用人数も増える。
3:採用のWeb化の影響
これなんで?と思われるかもしれませんが、とにかくWEB面接やWEN説明会が増えたことで、選考を多数受けやすい。
面倒くさい。転職活動は大変という求職者の負担が減り、簡単に多くの選考を受験することが出来るので、競争が激化している印象です。
特に2の状況はあるが、中途の人材紹介のフィーは変わらず、基本的に年収の35%です。
数十年前と採用後に定着する率は違うのに、同じ価格ってある意味すごいなと思います。
欧米では、人材紹介のフィーは20%前後が相場といわれていて、
その理由は、当時の日本とは、流動化の確率が違うのとリンクドインなどのSNSを使ったダイレクトリクルーティングが珍しくないからと言われています。
良いも悪いも日本の人材業界の環境は価格が守られています。
それでも需要があるので、どの会社もフィーを下げないのが現状ですね。
このマーケットは当分続いていくのでしょうか。